今日の午前中は鹿児島ハリストス正教会に行き、台風10号の被害の有無を確認。6日夜から7日朝にかけて、鹿児島市内で大規模な停電があったと執事長から聞きましたが、聖堂と信徒会館の建物には被害がなくて安心しました。
昼から、以前から行ってみたかった仙巌園へ。
コロナ禍のため7月までずっと休園で、見られませんでした。
さらに週末の台風10号で被害があり、昨日まで臨時休園でしたが、今日は見ることができました。
仙巌園は1658年に造られた島津家の別邸。明治維新後も島津公爵邸として使われました。
旧島津邸の「御殿」はぜひ見てほしい場所です。
明治時代には外国の要人も多く訪れています。
1891年にはロシアのニコライ皇太子(後の皇帝ニコライ二世)も来訪し、島津忠義公爵(最後の薩摩藩主)と会談。後にニコライが皇帝に即位した時、島津家は記念に薩摩焼の壷を贈っています。
敷地内の庭園も見事です。
藩主だけあって、一番眺めのいい土地を占有したのかもしれません。
「集成館」は島津斉彬が西洋式の機械や大砲を試作するために建てた工場の名で、現在の建物は斉彬の弟の島津久光が1865年に建てたもの。我が国初の西洋建築で、国の重要文化財です。
展示品は鎌倉時代から続く島津氏の歴史資料で、とても見ごたえがあります。島津氏は我が国で最も長く存続した大名家であり、名門の持つ歴史の重みが伝わってきます。
仙巌園を3時間かけて見て回りましたが、広くていろいろなものがあり、到底全部見られませんでした。
まさに「島津テーマパーク」といっても過言ではありません。島津家にしてみれば、あくまでもプライベートな空間で、テーマパークにするつもりはなかったのでしょうが。
今日は九州に来て初めての結婚記念日だったのですが、いい記念になりました。