先週まで九州地方は9月とは思えない猛暑続きで、太宰府市で日本記録更新中の猛暑日日数はついに62日に達しました。
ちょうど大谷翔平選手の「50-50」が話題になっていた時でしたが、太宰府市は熱帯夜日数も9月15日の時点で50日に達していたので、いまだかつてない猛暑日&熱帯夜の「50-50」はとっくの昔に達成です。
しかし「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り、9月21日(土)から急に涼しくなり、今日に至るまで猛暑日はなくなりました。もっとも今日の福岡は30℃を超えてはいますが…体感的には楽になったように思います。
この秋らしい涼しさがもたらされたのは、台風14号から変わった低気圧が雨を降らせたからですが、その恵みの雨となるはずが能登半島にとんでもない大災害を及ぼしています。
元日の大地震で大きな被害を受けたのに、同じ地域が今度は豪雨被害とは…
これまで住んでいた人吉の街も2016年の熊本地震で被災し、4年後の2020年に大水害に遭っていますので、とても他人事に思えません。しかも能登半島は人吉と違って、同じ年に立て続けに被災したのです。
現地の方たちが一日も早く苦境から脱することができるよう、また犠牲になった方たちの霊が慰められるよう、祈らずにいられません。
さて先週末は九州でも断続的に大雨が続いていましたが、その中を鹿児島まで巡回しました。
日曜日は鹿児島ハリストス正教会で、イエスの母マリヤの誕生を記念する生神女誕生祭の聖体礼儀を執り行いました。
それまで猛暑続きで秋が来たとは到底思えなかったのに、教会の境内のヒガンバナが初めから秋分の日を分かっていたかのように開花していました。
いつも祭日の聖体礼儀では、聖堂のイコンに花を飾ることにしていますので、そのヒガンバナを切ってきて飾りました。
つい最近、鹿児島教会の信徒で米国人のアーロン兄が引っ越ししたと聞いていたので、聖体礼儀後に彼の新居(建物はかなり古いですが)に移動し、家屋成聖を執り行いました。
すごい大雨で、傘をさしていても建物を出てから車に乗るまでの数メートルの間にずぶ濡れになってしまうような天気でしたが、神父が信者のために祈るのに天気は関係ありません。アーロン兄の新生活が「幾とせも」(正教会の慶事の祝賀の文言)守られるようお祈りしました。
鹿児島と熊本で所用を済ませ、福岡に戻ったのは24日(火)の夕方で、その時には雨もすっかり上がっていました。
10月1日から郵便料金が大幅に上がるため、何とか教会の広報物の発送を9月30日までに間に合わせようと、帰宅してから猛ピッチで原稿書きと印刷をし、やっと今日一息ついたところです。
秋の訪れは喜ばしいことではありますが、何はともあれ今は豪雨被災地の方たちのために祈っています。