この週末は京都に出張しています。
午前中は京都ハリストス正教会で、主日聖体礼儀に陪祷。説教もさせていただきました。
京都の聖堂は1903年建立で、国の重要文化財です。国内ではニコライ堂以外で、そのような歴史的聖堂で祈祷に与らせていただいたのは初めてなので、感慨深いものがありました。
昼食後、14時からは教会に併設の西日本教区センターで、教区主催の講演会「近代芸術家としての山下りん」を聴講。
講師は山下りん研究の第一人者である鐸木道剛先生(東北学院大学教授)ですので、これは聴き逃すわけにはいかないと思い、京都まで出てきた次第です。
キリスト教的な神を前提にした西洋芸術の考え方と、作者の内面的心情に重きを置く日本の伝統芸術の考え方の違いを切り口にした、面白いお話でした。キリスト教の知識のない方には、ちょっとハードルが高かったかなとは思いましたが…
いずれにせよ、文化財の聖堂と講演会で、芸術の秋に相応しい一日でした。