九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

マイナンバーカードを受領~祈祷の依頼が続々と

今日は久しぶりに一日フリーでしたので、人吉市役所にマイナンバーカードを受け取りに行きました。

私自身はマイナンバーカードから個人情報が漏洩することが心配で、また現住所は転勤に伴う一時的なものだと思っていたので、カードを作ることに消極的でした。

しかし、教団の年末調整や確定申告などでマイナンバーを書く時、いちいち調べるのが煩わしく、また人吉に住むのも長い期間になりそうなので(生涯の可能性もあり)、カードを作ることにし、1か月以上前に妻とネットで申し込みました。

すぐに市役所から通知書が届いたのですが、大斎が始まって平日に暇な時が少なくなってしまい、ついに今日になってしまいました。

 

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マイナンバーカード

現実問題として、日常生活で住民票や印鑑証明書が必要な機会は少なく、話題となっていた健康保険証との紐づけも当分先のようです。かつ本人確認書類としては運転免許証を普段から携行しているので、カードの使い道がほとんどありません。

そのため、失くすと面倒なのでしまい込みました…

 

さて、今日は暇だと思っていたら、船会社から電話が。

6月に有明ギリシャ船籍の新造船の船舶成聖式(進水式に相当)を司祷したのですが、またやってほしいとのこと。

それも来週、門司まで来てくれとの話です。

お話をいただくのはありがたいのですが、門司はご存じのとおり、九州と本州の接点にあたり、人吉からは300㎞近く離れています。日帰りでは厳しい距離であり、ホテルを予約しなくてはならないので、日時を早く知らせてくれるよう依頼しました。

 

すると今度は福岡の信徒(Aさんとします)の娘さんから電話が。

Aさんはもう100歳近い方で、今は施設に入っていますが、福岡伝道所が開設される以前に県内の信徒を取りまとめていた功労者です。

ご容態が思わしくなく、余命いくばくもないとのこと。しかも、コロナ対策のため施設に入館ができません。

週末は泊りがけで熊本に出張ですが、もしAさんが最期を迎えるようなことがあったら、そのまま福岡に行って泊り込み、葬儀を含めて祈祷できるように準備することにしました。

聖体礼儀と葬儀で福岡に二泊して帰ったばかりなのに、また福岡に泊りがけ出張です。

 

九州で人口が多いのは福岡市、北九州市熊本市といった政令指定都市であり、従って教会関係の聖務の機会もそれだけ多いわけですが、それらの都市は全て九州北部に位置していますから、人吉のような南部からは移動が圧倒的に不利です。

将来、福岡や熊本の教勢が伸びれば司祭が常住でき、もっと牧会も有利になるでしょう。水害に遭ったとはいえ、人吉での生活に不満はありませんが、九州というフィールドを一人で担当するには、やはりもっと福岡進出を考えなくてはなりません。

そうなったら私のマイナンバーカードの住所も福岡市に切り替わることになりますが…

マイナンバーカードの有効期間の10年で、どれだけ教勢を伸ばせるか分かりませんが、頑張ります。