九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

熊本豪雨災害から1年

昨年7月4日に発生した熊本豪雨(令和2年7月豪雨)災害から今日で1年となりました。

毎月第一日曜日は福岡巡回日ですが、豪雨が発生した日はその前日の土曜日でしたので、福岡の執事長に連絡して巡回を休み、信徒の安否確認でご自宅を見て回りました。連絡といっても、固定電話もインターネット回線も三日以上不通で、携帯電話もほとんど繋がらないので大変でしたが。

市の中心部は泥だらけで、瓦礫の山。流されてきた車が散在していて、信じられない光景でした。

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水害直後の青井阿蘇神社の前の池(筆者撮影)

 

今日は福岡伝道所で聖体礼儀でしたので、この熊本豪雨と、昨日(偶然去年と同じ7月の第一土曜日)発生した熱海の土石流で犠牲になった方々を祈祷の中で記憶しました。

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福岡での聖体礼儀


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今日は人吉市では、犠牲者の慰霊祭が行われました。

 

今も仮設住宅で避難生活している方は3700人もいます。人吉市の人口は3万人しかいないので、それを考えたらとてつもない人数ではないでしょうか。

 

今日は20時から、球磨川の河川敷で花火が打ち上げられました。

仮設商店街の「コンテナマルシェ」の企画イベントで、人吉の復興を祈念するものです。花火の打ち上げはお金がかかるので、仮設店舗で営業している方たちには大変だと思うのですが、それだけ復興への願いは強いのでしょう。

我が家からは途中に障害物があるので、ちゃんと写真に写りませんでしたが…

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復興祈念の花火

 人吉の一日も早い復興のために、これからもできる支援を続けていきます。