九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

有明海の絶景スポット・御輿来(おこしき)海岸

今日、熊本県内は朝から雪が降っています。

人吉では日中は積雪していませんが、夜の間にどうなるか分かりません。明日は人吉ハリストス正教会での子育てサロンでイベントが予定されているので、収まってくれれば良いのですが。

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写真ではよく見えないが、横殴りの雪が降っている

 

それで今日は外出を控え、確定申告の書類を作成しました。

 

昨日は天気が良かったため、宇土半島まで車で行ってみました。

夕刻に見た宇土市網田の御輿来(おこしき)海岸の景色は本当に素晴らしかったので、お勧めします。

 

御輿来海岸は、波が干潟に作った模様が現れることで有名です。

御輿来という名も、景行天皇九州征伐の時にここへ立ち寄った、つまり天皇が輿で来て景色を眺めたという故事に由来します。景行天皇古事記日本書紀の登場人物であり、そのような昔から変わらぬ景勝の地ということに驚かされます。

ただし、干潟の模様が夕日に照らされて綺麗に見える日は、1年のうち2月から4月の間の数日しかないとのこと。潮位が1m未満の干潮と日の入りの時刻が一致しなければならないそうです。ちなみに見ごろの日はネットで検索できます。

昨日はその日に該当し、かつ天気も晴れていたので、素晴らしい景色を堪能できました。太陽の高さによって色合いが変わり、まさに自然の生み出す芸術です。

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御輿来海岸

 

干潟は海岸線からも見えないことはありませんが、小高い丘の上に展望台が造られています。

車を停めるスペースが少なく、かつ展望台まで行く道が狭くて車の走行が大変だという情報をネットで見ていたので、私たちの車は少し離れた海岸に停め、15分ほど歩いて丘を登りました。

平日だというのに、この日が見頃という情報を知って集まった人々で一杯。狭い駐車スペースが車でぎっしりで、アマチュア写真家たちの三脚の列もすごかったです。

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展望台の上。私たち夫婦も写っている。

(おこしき海岸公式ページより転載)

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日没2時間前、既に狭い駐車スペースにたくさんの車

(おこしき海岸公式ページより転載)

 

今日も御輿来海岸は潮目としてはベストらしいのですが、雪が降っているので、今日行った人は夕日の景色を見られなかったでしょう。その意味では、昨日訪ねることができたのはラッキーでした。

 

今はコロナ禍で、人で混み合う飲食店や屋内のイベント会場に行かないようにしていますが(今の自分の生活で一番混み合う場所は、たぶん福岡と熊本の小さい教会の会堂です)、このような九州でしか見られない景勝地や歴史遺産には、今後も時間を見つけて足を運ぶようにしたいと思っています。