九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

ワンオペで聖体礼儀

今日は人吉ハリストス正教会で聖体礼儀を執り行いました。

妻は「放課後児童支援員」の資格取得のため、昨日から熊本県庁で研修を受けています。

普段は聖体礼儀の時の聖所(信徒がいるスペース)での奉仕は妻にやってもらっていますが、今日は不在なので私のワンオペです。

参祷できない方たちのため、毎週の聖体礼儀は聖所から動画に撮ってYouTubeに上げていますが、そのようなわけで今日はカメラを至聖所に設置して、自分で操作しました。

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聖変化(パンと葡萄酒がキリストの体と血に変化すること)


www.youtube.com

 

至聖所には聖職者以外は、奉仕のために許可された男性信徒しか入れません。たとえ神父の妻であっても、女性ですから当然至聖所内の奉仕はできません。よって未信徒はもちろん、通常は一般信徒も入れない場所ですから、見る機会の少ないアングルですね。

聖体礼儀で神父は至聖所の中で何をやっているのか分からない、聖歌隊が歌っている間は休憩しているんじゃないかと思っている方には、ちょうど良い動画だと思います。

 

ワンオペといってもカトリックの私唱ミサと異なり、正教会の聖体礼儀は司祭一人しかいない状態で執り行ってはいけない決まりです。信徒の参祷がゼロで、妻と二人で聖体礼儀を行った時は何度もありましたが、今日は妻がいないので誰か教会に来てくれないと始められません。誰も来なければ中止です。

聖体礼儀は午前10時開始としていますが、今日は一向に人が来ません。神父を13年やって初めての「無参祷者による聖体礼儀中止」を経験するのかと思いましたが、9時57分頃にようやく最初の参祷者が来たので、時間通りに開式することができました。

聖体礼儀に引き続き、年に一度の大聖水式も執り行い、ワンオペながら今日やるべきことができたので安心しました。

 

講演会の方も、事務局の方で動画の編集を早速完成させてくださいました。しゃべっているのは私なので自画自賛になってしまいますが、実に素晴らしい出来栄えです。

 

そのようなことで、今日はひと仕事終えた感で一杯の一日でした。