九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。2019年から九州全域を担当しています。

長崎は雨… 出張は神父というより釣り人の姿で

ギリシャの新造船の船舶成聖式を執行するために、今日から長崎に出張すると書きましたが、施主様のご都合で一日順延。実施日は16日(木)となりました。そのため急いでホテルとフェリーの予約を取り直し、明日出発することになりました。

 

天気予報を見ると、何と運の悪いことか。16日は長崎は雨で、海はかなり荒れる予報です。

そもそも、沖合に停泊している目的の船に港からボートで向かうという話でしたが、荒天ならばボートの上だけでなく、船に着いてもずぶ濡れになってしまいます。船の上では傘は差せませんし、風もあります。

ダウンを着てスニーカーを履いていくつもりでしたが作戦変更。そもそも聖器物を入れる出張用のバッグは防水ではないので、イコンなどの大切な器物が濡れてしまいます。

 

それで今日、ホームセンターの釣り具売り場に行き、バッカン(磯釣りで使うビニール製のバッグ)を購入。祈祷で使う持ち物を全てそれに入れました。

また靴も手持ちのゴム長では、船内でステップを上り下りする時に脱げてしまうおそれがあり、危険なので足にピッタリした釣り用の長靴を買いました。

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雨の海に出るので釣り用のバッグと長靴を購入

上着はダウンジャケットでは水に濡れて駄目になってしまうので、手持ちの釣り用防寒雨具に変更です。

 

私は前職時代、釣りが趣味で、ほぼ毎週末は海に行っていました。

神学校に入ってから釣りは止めてしまい、もう10年以上釣竿を握っていません。道具も東京の自宅の物置に入れたまま放置しているか、処分してしまったかのどちらかです。

それが図らずも、この仕事で釣りグッズを使う日が来るとは…

完全に神父ではなく、釣り人の姿で現地に現れることになります。

 

しかし何はともあれ、冬の荒れた海は寒いし危険なので、安全を心掛けて行ってきます