九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

明日から京都に出張

日本正教会には三つの主教教区(略称:教区)があり、私が所属している西日本教区の主教座(一般でいう本部)は京都ハリストス正教会にあります。

明後日は一般の企業や団体の年次総会にあたる「教区会議」が京都教会で行われます。

京都の主教はずっと空席であり(日本正教会では昨日投稿したアンドロニク主教以来、実際に西日本に主教が常駐していた時期がほとんどない)、教団代表である東京のダニイル府主教が京都主教も兼務しています。そのため、通常は6月の第三日曜日の朝、京都教会または大阪教会で、府主教の司祷による聖体礼儀を行い、教区会議は午後開始というスケジュールでした。

結果として、東京から来る府主教とその随行者や、私のように遠方から出席する代議員は皆、前日から泊まり込みとなります。

 

しかし、コロナ禍で状況が一変。

昨年から、宿泊を伴う出張とならないよう、教区会議は平日の午後開催となりました。府主教や長距離の移動をともなう代議員は、感染リスク回避のため多くが欠席です。

しかし、さすがに専従の司祭である私は教区の役員も兼ねているため、他の会議はZoom参加でも総会である教区会議は出席しなくてはなりません。

他の専従司祭は皆、本州在住なので新幹線で日帰りできますが、私は飛行機で行かざるを得ません。しかも会議当日は朝から別の会議がありますので、前日から京都に行っていなくてはなりません。

 

それに加えてコロナ禍で飛行機の本数が減便になっているので、明日は京都に移動して泊まるだけなのに午前中に出発です。

また会議終了後も、その日は帰りの飛行機がないため京都泊まり。数時間の会議に出るために二泊三日の出張になってしまうのです。

 

ちなみに京都の聖堂は1903年建立。実に優美です。

私が最後に京都教会に出張したのは、着任直後の2019年11月の司祭会議の時でした。その後、コロナの感染拡大で京都教会で行われる教区のイベントは全て中止。年に数回ある司祭会議もZoomに切り替わったため、もう一年半も主教座である京都教会には顔を出していないことになります。

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京都ハリストス正教会(2019年11月撮影)

そのようなわけで仕事とはいえ、京都への小旅行と割り切って、久しぶりに京都教会やその他もろもろを見物して来ようかと思っています。