先週、大分市在住のブルガリア出身の方から、新築の家に引っ越したので家屋成聖してほしいとの依頼を受けました。
成聖(Blessing)は物品に聖水をかけて、それを用いたり食べたりする者に神の祝福があるよう祈ることです。戸建て家屋の場合は着工前に「土地成聖」、完成した時点で「家屋成聖」をするのが普通です。
九州に着任してからまだ大分県内には行っておらず、家屋成聖も九州では初めてです。
依頼者の方は日本に20年以上住んでおり、英語の教員をされていて日本語が堪能でした。
神父になってからブルガリア人と会うのは初めてだったのですが、そもそもブルガリアの人口は700万人弱ですので(なんと埼玉県の人口より少ない)、日本在住のブルガリア人は極めて少ないそうです。九州には5人くらいしかいないとのことでした。
先方も九州に正教会の司祭がいると初めて知って喜んでいましたが、こちらもブルガリアの方と知り合えて嬉しく思いました。セルビアやルーマニアには行ったことがありますがブルガリアはまだないので、帰国の時に私もご一緒させてくださいとお願いしてきました(笑)。
人吉から大分までは、熊本まで九州道で行き、熊本からは国道57号をひたすら走るルート。4時間ほどかかりました。しかも夜は福岡泊まりですが、福岡までも高速道路を通って2時間半かかります。
せっかく大分まで来たのでちょっと観光でも、と思いましたが、全く時間の余裕がなく、高速道路のサービスエリアくらいしか寄ることができませんでした。
さて今日は、福岡伝道所で1か月遅れの復活祭を行いました。
緊急事態宣言延長のため、所属信徒以外には非公開としましたので、参祷者は6人と寂しかったのですが、仕方ありません。
緊急事態宣言で、信徒を一切入れずに祈祷している教会も少なくありませんし、昨年の福岡伝道所の復活祭は中止に追い込まれましたので、今回無事に執り行うことができて神に感謝しかありません。
車の走行距離は二日間で600㎞以上あり、さすがに帰宅した時はヘトヘトでしたが、良い祈りと出会いができて充実した気持ちでした。