今日の午前中は大斎初週祈祷。5日連続の祈祷を終えました。
午後はフリーなので、鹿児島県伊佐市にあるという日本最大の桜の木を見に行くことにしました。伊佐は人吉に隣接する市です。
ネットで情報を調べると、昭和52年8月に発見された推定樹齢600年の野生のエドヒガンザクラ。樹高28m、根回り21m。わが国を代表する木として林野庁の「森の巨人たち百選」に選ばれています。
否応もなく期待が高まります!!
木の場所はカーナビのデータにはないので、グーグルマップを頼りに走っていくと、十曾池というダム湖に行き当たります。
桜が植えられた湖畔でしばし休憩。
ここから6㎞ほど先のようです。
道はどんどん細くなり、崖っぷちの山道になりました。対向車とすれ違うスペースがほとんどなく、ヒヤヒヤします。
時々現れる山林管理事務所の案内板だけが頼りです。
駐車場に行きついたので、車を停めて200mほど歩くと「登山道入口」の看板がありました。
登山道は岩がゴロゴロ転がっていて、冗談抜きに本当の登山道です。街を歩くための普通の靴だったことを後悔しました。
200mほど登ると、「森の巨人たち百選」の看板がありました。
もう少しだと思うと、気合が入ります。
ところが、さらに進むと道らしきものさえ無くなり、岩と倒木が転がっている急な斜面になってしまいました。
頑張って200mほど登りましたが、ついに登山靴でないと厳しい状態になってしまい、いくら何でもこれはおかしい、万一遭難したら大変だと思って引き返すことにしました。
滑り落ちそうになりながら看板のあった場所まで戻ってみて、やっと分かりました。
看板の後ろに生えていた木が、目的の桜の木だったのです!!
信じられないことに花はすっかり終わっていました。
落ちている花びらもわずかなので、咲いていたのは相当早い時期だったようです。一般にイメージする葉桜ですらなく、青々とした葉をつけていて、桜というよりケヤキのようでした。
それで桜とは気づかず、素通りして先まで行ってしまったのです。
達成感より失望感の方が何倍も大きくて、力が抜けました…
桜を見に来たのに、このまま帰るのも癪に障るので、市街地の忠元公園まで行ってみることにしました。
千本の桜が植えてあって、鹿児島県の桜の名所の一つとのこと。
上野公園のようなスタイルを想像していましたが、忠元公園は実際には芝生のグラウンドで、その周囲にぐるりと桜を植えて並木道になっていました。
花は満開でした。並木道を歩いて一周し、花見ウォーキングを楽しみました。
天気が良ければもっと綺麗だったとは思いますが、九州地方は明日から大雨の予報なので、これだけの桜を楽しめたのはラッキーだったかも知れません。
来年は、日本一の大桜の花見に再チャレンジします!