先週は雪の日もありましたが、週末から連日20℃超え。
昨日も天気が良かったので、柳川まで出かけました。
柳川観光の目玉は川下りですので、まず最初に舟に乗りました。
舟の業者は何社かありますが、うなぎ屋が運航している舟を選びました。車を店の駐車場に停めておけるし、柳川名物のうなぎも食べられるからです。
川下りはコロナ禍でほとんどお客が来ない状況が1年近く続いていたそうですが、偶然同じ時間帯に私たちを含めて車が何台も到着したので、30名ほどの乗船者となり、急遽2艘出船することになりました。実質的に観光バスが1台乗りつけたようなものです。
私たち夫婦以外は割安のショートコースで乗船したため、彼らが途中で降りた後は、舟を貸し切り状態に。
川下りは雨天催行ですから、天気予報を注視する必要がありますが、晴天ならぜひお勧めします。
下船して、食事処で名物のうなぎのせいろ蒸しを堪能。
柳川は立花氏11万石の城下町。立花家は明治以降、伯爵となりましたが、その立花伯爵邸「御花」に行ってみました。
日本建築と洋館とがある、和洋折衷建築です。
当地は今、さげもん(吊るし雛)祭の時期なので、日本建築の屋敷には吊るし雛が飾られていました。
大広間からは日本庭園「松濤園」の素晴らしい景色が見渡せます。
熊本細川家の成趣園、薩摩島津家の仙厳園と並び称される九州の大名屋敷の名園です。
洋館も明治時代の建物ですが、重厚で見ごたえがあります。
資料館は初代当主・立花宗茂の所持品を中心に、立花家の所蔵品が展示してありました。
建物や庭園を含めて、これだけ見ごたえのある歴史遺産の数々が保存されていて入館料はたった700円。お勧めします。
御花から掘割のほとりを300mほど歩いて、北原白秋生家へ。
詩人の北原白秋の生家は、立花家御用の造り酒屋です。
中の座敷には、やはり豪華な吊るし雛が飾られていました。
白秋の生家は火事に遭ったことで没落し、彼の青年時代に破産してしまいました。しかし、屋敷が今も残ったのは幸いです。
柳川を後にして、高速に乗る前にインターチェンジのあるみやま市の盆栽園に立ち寄りました。
ここでは隣り合った二軒の盆栽園が、2月の梅の時期にインドアの梅の盆栽の展示会をしています。
一軒目の「青輝園」は1716年創業の老舗。江戸時代は立花家お抱えの植木職人だったそうです。
入口に飾ってある松の盆栽は、日本に3本しかない樹齢300年もの。
昭和初期築の家の中には、たくさんの梅の盆栽が展示されていました。樹齢150年、200年といった古木も、いくつもありました。
青輝園の隣の梅花園は、青輝園ほどの古木は少ないようでしたが、その代わりビッグサイズの迫力ある梅の木が、百畳敷の広い会場に飾られていました。
入場料はそれぞれ500円ずつ取られますが、これらの銘木を枯らさないよう維持管理して毎年花を咲かせるのは、大変な技術と手間暇がかかるのですから当然ですね。
昨日は観光、グルメ、文化財見学、観梅と、充実の一日でした。