九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

今後の人吉での被災者支援活動について考えた一日

今日の人吉は朝から、一か月ぶりの雨です。

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人吉は朝から雨

毎週木曜日は人吉ハリストス正教会で、ベビー&ママサロンが開催される日ですが、悪天候のせいか、子どもは幹事のYさんの孫だけでした。

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唯一の参加ベビー

その代わり、熊本から財団法人くまもと未来創造基金NPO法人ポピンズの二団体から、視察の方が来てくださいました。

クリスマスイベント用に、子どもたちへのプレゼント物資もご提供くださいました。今日は渡す相手が誰も来ませんでしたが…

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クリスマスプレゼント用物資

そこで今日は大人の会ということで、いろいろとお話を伺い、勉強させていただきました。

 

熊本県は4年前に大地震を経験していますので、被災者支援団体がたくさん設立され、現在も活動しています。

現在も活動しているということは、激甚災害からの復興には相当な時間がかかるということでもあります。

現状、私たちは有志として自発的に活動しており、毎週やっている集会もあくまでも「私的サークル」なのですが、今後もこういった福祉活動を継続していくためにはきっちりと法人化し、寄付金や行政の補助金の受け皿もちゃんと作るべきだと助言いただきました。

人吉ハリストス正教会は宗教法人ですが、この支援活動は信者でない教会外の方に私たち夫婦が個人で協力しているのであり、それを教会活動と一緒くたにするような公私混同はしたくないので、事業も会計も宗教法人の方で受ける考えはありません。

そこで一般社団法人なり、NPO法人なりの設立を考えていく必要があるという考えに至りました。

私自身は前職も今も、「企業・団体の従業員」という立場に変わりはなく、就業規則作成や登記に関わる事務を仕事としてやったことがあっても、自分が実際に法人を設立した経験はありません。ですので、これからまた勉強です。

 

そもそもこの活動は、災害発生から三か月足らずの、浸水の跡も生々しい環境で、Yさんから被災母子支援のご相談を受け、「何とかしなきゃ」と思って場所の提供とお手伝いをお引き受けしたのが発端でした。したがって前述のとおり、こちらとしては全くの個人レベルの善意という認識しかなく、今のように多くの方から注目されるようになったのは驚きです。

いずれにせよ、ちゃんとした形で人吉の被災者の方たちにプラスになるよう、進めていきたいと思っています。