人吉ハリストス正教会を10月から、被災した子育て世代のお母さんのために開放しているのは既に書いているとおりです。
これは、以前から子育て支援活動をしていた多良木町在住のYさんが個人で提唱し、それに私たち夫婦が賛同して始まったものです。
これとは別に、以前から人吉市公認の子育て親子支援のサークル「九ちゃんクラブ」がありました。NPO法人化されています。
九ちゃんの「九」とは会場所在地の人吉市九日町の意味なのですが、ここは水害で最もひどい被害を受けた地域の一つであり、九ちゃんクラブも活動拠点を失ってしまいました。
それで最近は月に一回程度、「おでかけ九ちゃん」として市内で場所を確保して移動型で開催しているのですが、12月はクリスマスということで、人吉ハリストス正教会で開催したいというお話をいただいたものです。
今日は9時半に旧司祭館をオープン。
事務局から2名、市役所から1名、さらに利用者の母子が4組9人見えられました。私と妻は見学させていただきました。
お遊戯や絵本の読み聞かせなどが行われました。
教会を会場にしてもらった以上、聖堂を素通りというわけにはいかないと思いましたので、聖堂を案内しました。
本物の神父っぽく見えるよう(本物ですが)、ちゃんとリャサ(黒い上衣)とカミラフカ(帽子)も着けました。
祈祷をすると時間が長くなって子どもたちが退屈するので、妻と降誕祭のコンダク(聖歌の一つ)だけ披露しました。
この後、皆さん近所を散歩され、戻って来てから事務局と私たち夫婦からそれぞれプレゼントを配って解散しました。
このイベント協力はYさんと同様、水害後の被災者支援活動の中で、「九ちゃんクラブ」の事務局長さんと妻が知り合ったことがきっかけで、お声かけいただいたものです。
あの水害は本当に大変な被害をもたらしましたが、教会の外に新たな絆が次々と結ばれています。