九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

鹿児島巡回&一日観光

昨日は鹿児島ハリストス正教会に巡回しました。

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鹿児島ハリストス正教会

鹿児島に来るのは月に一度だけなので、次回はクリスマスです。

普段は日帰り出張で、祈祷を終えてから午後に帰宅していましたが、紅葉の季節でもあり、妻と鹿児島に一泊して今日は観光することにしました。

 

ずっと行ってみたかった知覧(現・南九州市)の武家屋敷群へ。鹿児島市内から車で1時間足らずです。

薩摩藩藩士を鹿児島城下に集めるのではなく、領内に麓と呼ばれる武士の集落をいくつも設けていました。知覧はその麓の一つで、7軒の武家屋敷の18世紀の庭園が見どころです。

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知覧の武家屋敷庭園(庭は全て違う家のもの)

ランチは元・武家屋敷の食事処で郷土料理の御膳を。

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薩摩郷土料理の御膳

知覧は太平洋戦争中、陸軍の特攻基地があったことでも有名です。

そこで、記念館の「知覧特攻平和会館」も訪ねました。

館内は撮影禁止ですので、屋外に復元された特攻隊員の兵舎の写真のみアップしておきます。

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特攻隊員の兵舎

たくさんの資料が展示されていて、見る価値がありました。

戦争への感情論的あるいはイデオロギー的な賛成・反対を抜きにして、「将来活躍できたであろう優秀な若い人材(陸海軍とも航空隊には優秀な者しか選ばれなかった)と、乏しい資源の中、日本の高い技術力で造られた飛行機を、わざと失わせるような軍事作戦に意味があったのかどうか。その結果、日本は戦争の勝敗以前に『人が生み出す将来の価値』を多く喪失してしまったのであり、それを戦後どうリカバーしたのか、あるいはしなかったのか」、冷静に考えたいと思いました。

 

知覧を14時に発って、霧島神宮へ。

6世紀に創建された、天孫降臨ゆかりの神社として有名です。

着いたのは15時半過ぎで、もう夕方近かったのですが、観光客の車で駐車場が一杯。参拝者も長蛇の列で、驚きました。

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霧島神宮

 もっとも私たちはクリスチャンですから、神社に参拝することより、紅葉を愛でたかったのですが…なんと山の上にあるにもかかわらず、モミジはほとんど緑のままでした。人吉では市内でも紅葉の盛りなのに意外です。

よほど鹿児島県は暖かいのでしょうか。

数少ない赤くなったモミジの木をアップで撮りました。

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数少ない霧島神社の紅葉。他の木はほとんど青いまま

九州に着任して一年経ち、その間に水害もありましたが、ようやく生活に余裕(お金でなく気持ちの面で)ができたので、鹿児島県内でほぼ初めて足を伸ばしてみました。コロナの問題もあるので、今後もなるべくアウトドアでいろいろな所を訪ねたいと思います。