今日は人吉ハリストス正教会で生神女庇護祭(しょうしんじょひごさい)の聖体礼儀を行いました。
正教会の聖堂は必ず聖人や出来事(主の復活や降誕)などを記念しており、その聖人や出来事の祭日が教会の記念日となります。これを日本正教会では「堂祭」(どうさい)と呼んでいます。
人吉ハリストス正教会の宗教上の正式名称は「生神女庇護聖堂」であり、生神女庇護祭が堂祭となります。
祈祷はYouTubeにアップしました。長いので編集して中間部のみにしてあります。
昨日も書きましたが、この堂祭にあたって何か意味のある行事ができないものか考えて、これまで120年以上、人吉ハリストス正教会を支えてくださった人々への感謝をこめて、過去の永眠信徒全員にパニヒダを献じることにしました。
小さな教会なので世帯数は数軒なのですが、19世紀まで遡れば永眠者は相当な人数になります。
結果的に、一人からせいぜい数人を記憶する一般的なパニヒダと比べて倍くらいの時間がかかっていますが、教会を運営していく上でこういう「けじめ」は大切だと思っています。
人吉では誰も感染者はいませんが、やはりコロナ禍ということもあり、愛餐会(祈祷後の会食)などの懇談の場を設けられなかったのは残念でした。
コロナ禍が早く収束して、教会活動も通常モードを回復できる日が早く来てほしいです。