明日は人吉ハリストス正教会の堂祭(教会の記念日)である生神女庇護祭を執り行います。
どこの教会も堂祭にはイベントを打ち、それで多くの信者が集まるものですが、こちらの教会は過去あまりそういうことをやっていなかったようです。
しかし、どんなイベントをするとかしないとかとは関係なく、教会の歴史を振り返り、また堂祭の由来となっている祭日はどういう神学的な意味があるのかを理解して、多くの信者が祈りを捧げることは重要だと考えています。
そこで、コロナ禍があまり大きな脅威となっていなかった今年初めの段階で、堂祭を10月18日に開催し、そこで人吉教会の過去1世紀以上の永眠者全員を記憶してパニヒダを献じ、教会の歴史を思い起こすという計画を打ち出しました。
パニヒダでは永眠者の名前を必ず読み上げます。それで今日は、ランダムに列挙されていた過去の永眠者のデータを家別に分け、さらに続柄順に並べ替えて一覧リストを作成しました。
結構手間のかかる作業ですが、順不同で列挙された洗礼名だけを機械的に読み上げるより、きちんとどこのどなたか分かるようにしてお読みした方が、心がこもると考えたのでそうしました。
私の作業と並行して、妻は聖体礼儀で用いるパン「聖パン」を焼き上げ、夕刻に二人で聖堂に向かいました。
17時から生神女庇護祭の前晩祷。7月の水害以降、土曜日の晩祷に私たちの家族以外の参祷者が来たことは一度もないのですが、お祈りで手抜きはあり得ません。
夫婦二人での祈祷を終え、二週間に一度近所に来る屋台で焼き鳥を購入。屋台なのに買うには要事前予約という超人気店。安いのに肉質がとても良く、それを炭火で焼いた焼き鳥は実に美味です。
それで今夜は妻と晩酌。堂祭の前祝いをしました。