九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

若いお母さん支援のための教会開放、第一回を今日開催しました

子育て世代のお母さん支援のために、人吉ハリストス正教会の集会室を開放する件、第一回を今日開催しました。

 

幹事のYさんはじめ、ボランティアスタッフが9時半に集合。

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教会は初めて来る人には分かりにくく、通路が狭くて車が通りにくいため、私は車の誘導要員です(笑)。

 

今日は避難生活されている若いお母さんが二人、見えられました。

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参加者(一番左)の受付け

この受付で署名されている方にお話を聞くと、妊娠9か月で被災され、8月に出産。今も避難生活の中で子育てしているとのこと。

しかし話をしているうちに、本人のご主人とボランティアスタッフのご主人とが同郷で、勤務先も同じだということが偶然判明。

地方社会って狭いなと苦笑しましたが、ご本人はいろいろお喋りができて、満足されたようです。

 

Yさんが持参した支援物資やお米なども配布。

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支援物資やお米の配布

 

今日は活動への財政支援をお願いした先の福祉団体「よか隊ネット熊本」の幹部の方たちも宇土市から視察に見えられました。

当然ながら彼らは宇土市役所と関わりが深いわけですが、宇土市長の奥様が人吉教会の信徒家庭出身なので、私も市長夫妻には懇意にさせてもらっていると話したら、大変驚かれました。

再び「地方社会ってせまいな」です。

 

一応、正午で閉める予定でしたが、皆さん話が弾んだので、解散は13時半となりました。

 

午後は、妻が9月末までボランティアで手伝っていた支援物資配布所(過去記事参照)の移転先を見に行きました。

 

frgregory.hatenablog.com

 

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被災者支援物資の配布所

いろいろな物がありますが、今一番求められているのは暖房器具や冬物衣料です。

人吉は山地のため、今もすでに朝晩はかなり涼しい(というか寒い)のですが、冬は連日氷点下となります。

被災者は衣類や家財道具のほとんどを失っていますが、不幸中の幸いで季節が夏でしたので、こういうことはあまり関心が払われませんでした。しかし、これからはそういうわけには行きません。

 

市内に造られた仮設住宅地を二か所通って帰宅。

プライバシーの問題上、写真は遠くからしか撮れませんので分かりづらいのですが、おびただしい数の仮設住宅が並んでいます。

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人吉城址の仮設住宅

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村山公園の仮設住宅

人吉市の場合、建設を請け負った業者が良心的だったのか、仮設住宅は一般的なイメージより、かなり立派で広く造られています。しかし、行政が被災者に提供しているのはあくまでも建物だけで、家具や家財は自分たちで調達しなければなりません。

上記の繰り返しですが、これから寒い冬の到来にあたって、仮設住宅の中で暖かく過ごせるような物資が求められています。

 

しかし、本当に彼らが暖かく幸せに暮らせるためには、一日も早い復興を置いて他にありません。

その日を迎えるまで、私たち夫婦も支援を続けていきます。