午前中、私は教会の草刈り、妻は災害支援ボランティアへ。
昼に待ち合わせて、ローカル紙の人吉新聞に載っていた「ヒガンバナ農道」を見に行くことにしました。
人吉市の上漆田町で、住民のお爺さんが農道の脇にヒガンバナを植え、長年にわたって世話をしていたところ、今は800mほどのヒガンバナの道になったとのこと。その方は昨年亡くなりましたが、50代の息子さんが後を継いで世話をしていると記事にありました。
カーナビにもグーグルマップにも表示がないので、山カンで現地へ。まさに地元の人しか知らない名所という感じです。
集落の中で道が分からなくなってしまい、通りがかりのお婆さんに教えてもらってたどり着きました。
集落のはずれの細い山道に延々とヒガンバナが咲いています。
ヒガンバナ自体は我が家の近所でも、いくらでも自生していて珍しくないのですが、ここは村人が丹精して世話をしていたというところがいいですね。
花の赤色と実った田んぼの黄金色とがマッチして、素敵な風景でした。
この後は錦町の新宮寺へ。
ここは人吉藩の家老の新宮家の菩提寺で、紅葉の名所として有名です。私たちも昨年11月に紅葉を見に来ました。
人吉球磨には「相良三十三観音めぐり」という巡礼路があり、新宮寺も札所の一つです。
春秋のお彼岸の時は三十三観音の「御開帳」となり、巡礼者が多く訪れる期間なのですが、今日は平日なので私たち以外に誰もいませんでした。
もっとも、私たち夫婦はクリスチャンなので、寺に来たのは観音様を拝むためではなく、寺がやっているカフェに来たかったからです。
カフェ「禅心生活」は外観も内装も、とてもお洒落です。
ここで売っている復興支援の寄附のためのオリジナルTシャツが目当てだったのですが、合うサイズが品切れ。来週仕入れるとのことで、購入を予約してきました。
そのまま帰るのも芸がないので、スイーツと抹茶のセットを注文。
禅寺らしく、精進料理風に豆腐を使っています。
抹茶は自分で立てます。
人吉の秋の午後のひと時を楽しみました。