今日で水害からちょうど2か月。
復興への道はまだ遠い先です。
人吉は鰻が名物ですが、その人吉のうなぎ屋の中で最も有名な店が紺屋町の「上村うなぎ屋」でした。
明治41年創業で、百年以上継ぎ足してきた秘伝のタレが自慢の店です。
私が人吉に来た翌月の昨年11月に初めて行ってみましたが、いつも店の前には長蛇の列。
1時間ほど待って入ると、古民家風の趣ある佇まいです。
注文を取ってからうなぎを焼くので30分ほど待たされますが、出てきたうな重は実に美味。評判通りの味でした。
食べ終わって店から出ると、午後2時近いのに行列は途切れていませんでした。
しかし、この店も2か月前の水害で無残な姿に。
秘伝のタレも失われたと新聞に載っていました。
店の前に来て、ショックで足がすくんでしまいました。
現在は災害ごみは片付けられていますが、店は閉まったままです。
いつの日か店が再開すると固く信じ、待ち続けています。