NHK大河ドラマ「いだてん」の主人公・金栗四三の生家と、亡くなるまで住んでいた自宅が期間限定で公開されているので、行ってみました。
生家は和水町にあり、今は「金栗四三生家記念館」と名付けて町が公開しています。今年12月23日で公開終了予定でしたが、東京五輪後まで延長されるそうです。
金栗家は代々続く豪農で、造り酒屋も営んでいましたが、四三の父が病弱で働けず、没落してしまったのはドラマの通りです。
しかし、江戸時代に建てられた家はとても大きく、栄えていた頃の面影を十分に残していました。
生家を出て南に行き、三加和温泉で昼食。
次に玉名市内の池部家住宅に行きました。
ここは四三が婿入りしてから亡くなるまで住んでいた家です。
池部家はドラマでは廻船問屋でしたが、実際は庄屋。建物は120年前に建てられたものだそうです。
毎朝の冷水浴で使っていた井戸も残っています。
集落の裏山には四三が眠る池部家の墓があります。
生家の方は四三の長兄の実次(ドラマでは中村獅童が演じていた)の孫が数年前まで住んでいましたが、亡くなって空き家となり和水町が買い取ったそうです。
また自宅の方は、四三が1983年に亡くなった後、妻のスヤさん(91年に100歳で死去)と長女の政子さんが住んでいましたが、2012年に政子さんが亡くなった後は空き家となり、甥(四三の孫)が管理していたとのこと。
つまり、どちらも最近まで人が住んでいた旧家が、大河ドラマで降って湧いたように名所になったようです。
どちらの家も大変不便な場所にあり、車でなければ訪ねるのは難しいように感じましたが、機会がなければなかなか行かない場所ですので、関心がある方は行ってみてはいかがでしょうか。
金栗四三生家記念館
金栗四三住家