九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

人吉

寒波襲来!

人吉では土曜日の午後くらいから気温が低い状態が続いており、今朝はついに最低気温が氷点下5℃になりました。朝、娘を職場に送るために玄関から出ると、向かいの田んぼが霜に覆われているのが見えました。 一面の霜 庭に植えた芝桜も、凍りついて冷凍庫の中…

人吉の降誕祭 ホワイトならぬコールドクリスマス

今日は人吉ハリストス正教会で降誕祭を執り行いました。 普段の日曜日は4人か5人くらいしか参祷者がありませんが、今日の聖体礼儀には子どもを含めて15人が参祷しました。 降誕祭聖体礼儀 www.youtube.com 都会ではオミクロン株の出現で、コロナ感染のおそれ…

クリスマスの子どもの集い

今日は人吉ハリストス正教会を会場に、クリスマスの子どもの集いが開催されました。 昨年7月の大水害後、被災した子どもたちのために、空き家だった人吉教会の旧司祭館を開放してきたことはこれまで何度も投稿してきました。 さらに幹事のYさんは児童支援だ…

師走の「師」は神父も含まれるかも…

今日は冬至。2021年もあと10日となりました。 12月は師走といいますが、これは師、すなわち僧侶が読経のためにあちこち訪問するのが忙しく、それで「師馳す」(しはす)と言われたことに由来すると何かで読みました。 さて、日曜日に鹿児島での降誕祭の行事…

鹿児島でクリスマス

今週末は鹿児島に巡回していました。 昨日の午後は鹿児島に発つ前に人吉ハリストス正教会に寄り、妻と降誕祭の飾り付けをしてきました。 人吉での降誕祭は来週の日曜日に執り行います。 人吉ハリストス正教会の降誕祭の飾り付け ドライフラワーのクリスマス…

くま川鉄道、復活へ!

人吉市と湯前町を結ぶくま川鉄道は、昨年7月4日の水害で壊滅的な打撃を受け、運休が続いていました。 元々、大変な赤字路線でしたので、このまま廃線になってしまうのではないかと心配しました。 しかし、乗客の大部分は人吉球磨地域の高校の生徒であり、鉄…

ペットとの別れをどう考える? 

昨年10月、15年以上飼っていた愛犬のほたるが死にました。 人吉で共に過ごした最後の1年は認知症が進み、介護が大変でしたが、安らかに天寿を全うさせてやることができたと思います。 frgregory.hatenablog.com ほたるが死んでちょうど1年となる先月、火葬の…

結婚式を行いました!

今日はいよいよ、人吉ハリストス正教会での婚配式(正教会の結婚式)の当日となりました。 金曜日に妻と聖堂内を設営。 色彩的にアクセントが乏しかったので、ホームセンターで赤いカーペットを購入して新郎新婦の立ち位置に敷いてみたら、なかなか映えてい…

教会での結婚式の準備!

今度の日曜日は人吉ハリストス正教会で婚配式(正教会の結婚式)が行われます。 カップルは福岡伝道所所属のオーストラリア人女性信徒と、先々週に洗礼を受けた長崎市在住の男性です。 福岡伝道所は狭すぎて(正味6畳ほど)婚配式を執行するのが不可能なので…

よさこいとランタン 人吉復興祈願の祭典

先週の土曜日は人吉の復興を祈念して、二つのイベントが並行して開催されました。 一つはランタンフェスティバル。これは商工会議所の主催で、人吉城址前の広場で市民たちがランタンを空に上げるという趣向です。 もう一つは人吉よさこい祭。これは今年で六…

長女の来訪 人吉の復興への歩みを見せる

東京の長女が昨日から一泊でわが家に来ていました。 同居している友達(同性です。念のため)と、月曜日から長崎や島原、福岡などを旅行し、帰りに私たちに会いに来たものです。 妻は人の世話を焼くのが大好きなので、朝から準備で動き回っていました。私も…

水害から再起したお店

今朝は人吉ハリストス正教会に、日本セルビア協会のH副会長が来訪されました。 日本セルビア協会とは、日本とセルビアとの交流を推進する民間団体です。セルビア人は正教会の信仰に篤く、また中世の歴史ある教会もたくさんある魅力ある国なので、以前から関…

キリスト教で11月は死者の月?

今日は唐津くんちが2年ぶりに開催されるということで、人吉から片道3時間かけて見に行くつもりでいました。 7月に唐津を訪ねて曳山展示場を見学して、これが実際に祭で街をパレードするところをぜひ見たいと思っていたからです。 frgregory.hatenablog.com …

「ことば」で伝える努力 私のネット媒体の活用スタイル

昨日は阿蘇山の噴火に驚かされましたが、幸いなことに被害は発生しておらず、今のところ噴火活動は沈静化しているようです。 さて、今日の人吉は最高気温が13.9℃。昨日までは朝晩の最低気温がそのくらいで、急に秋になったと思ったら、今日はもう冬のように…

人吉から水俣へ 今も水俣病患者のために働くドクター

今日は人吉ハリストス正教会で生神女庇護祭の聖体礼儀。 生神女庇護祭は人吉教会の堂祭(教会の記念日)ですが、コロナ禍でもあり、祈祷以外に祝賀会などの行事は行いませんでした。 生神女庇護のイコンを教会の境内に咲いた花で飾り付け www.youtube.com そ…

愛犬と別れて1年 大伯父になる

九州地方、特に人吉は季節外れの猛暑が続いています。 9月18日から10月8日まで、21日間連続で最高気温30℃以上の真夏日でした。土日はようやく30℃を下回りましたが、それでも29℃。私たちが週末に出張していた熊本市内はやはり30℃超え。今日は人吉市内も31℃で…

人吉の伝統民俗文化「球磨神楽」

人吉のシンボル・青井阿蘇神社は8世紀に創建された神社で、楼門や社殿は国宝に指定されています。 昨年の水害では浸水で大変な被害を被りましたが、急ピッチで復旧が進められてきました。 その青井阿蘇神社の例大祭が10月3日から始まる「おくんち祭」です。 …

朋あり遠方より来る

「朋あり遠方より来る また楽しからずや」という有名な言葉は、『論語』の『学而』に原典があります。 「同じ学問を志す者は、どんな遠くからでも集まって来て一緒に学ぶ。何と楽しいことだろう」という意味です。 しかし、太宰治はこの言葉を引用し、独自の…

生神女誕生祭 満開のヒガンバナと中秋の名月で迎える

9月21日(ユリウス暦の9月8日)は、イエスの母マリヤの誕生を記憶する生神女誕生祭(Nativity of the Theotokos)です。 ギリシャやルーマニアなど、教会暦にグレゴリオ暦を採用している正教会では、暦どおりに9月8日が祭日となります。もちろんカトリック教…

人吉の新スポット「HASSENBA」へ行ってみました

球磨川下りは温泉と並ぶ人吉の観光の目玉でしたが、昨年初めのコロナ発生で観光客が激減したことに加え、7月の水害で舟が流失するなど、壊滅的な大打撃を受けました。 しかし、球磨川下り株式会社は経営者が変わって再建をスタート。水害で損壊した発船場も…

お盆、終戦記念日、そして教会での祈りの一日

連日の豪雨、九州だけでなく広島県や中部地方でも大きな被害をもたらしているようです。 人吉は避難指示は解除されましたが、今日の未明は激しく降りました。明日また再び豪雨が襲来するようで、今から憂鬱な気分になっています。 さて、今日は人吉ハリスト…

熊本県に洪水の危機

九州は連日の大雨が続いています。 熊本県内で激しい雨 土砂災害などに厳重な警戒を | 2021/8/12 - 熊本日日新聞 https://t.co/omqDGtxV8a— 九州の正教会 日本ハリストス正教会九州管区 (@ocjkyushu) 2021年8月12日 九州「線状降水帯」発生しやすく 土砂災害…

西陣織の世界 日本の織物の歴史を学ぶ

台風9号の九州上陸と鹿児島・宮崎両県の通過で、人吉でも今日の未明は家が吹き飛びそうな暴風雨で、ほとんど眠れませんでした。 しかし、夜が明けるととすっかり良い天気になり、朝9時に避難指示も解除になったので、ひとまず安心しました。 長崎原爆犠牲者…

熊本巡回と夏目友人帳展

今日は熊本ハリストス正教会で聖体礼儀を執り行いました。 熊本県内のコロナ新規感染者数は最多を更新中で、その中でも県庁所在地の熊本市は、感染拡大でもダントツで県内の中心地なのですが、感染対策に万全の注意を払って祈祷を執り行いました。 www.youtu…

1回目のコロナワクチン接種

週末に福岡に出張している間に、人吉ハリストス正教会の境内の草刈りをシルバー人材センターの方たちにやってもらいました。 普段は私が時間のある時に一人で草刈りをしているのですが、教会の敷地は600坪あるので一度にはできません。 特に夏は草の勢いがも…

見慣れた景色の喪失

わが家は司祭館の向かいにある昔ながらの豆腐店がお気に入りで、そこの手作りの豆腐や油揚げをいつも買っていたのですが、2月末に突然廃業してしまいました。 frgregory.hatenablog.com 毎日午前2時から作業場に灯りが点いて、腰の曲がった店主夫婦が豆腐を…

被災児童たちのためにエアコン設置&復興途上の人吉駅へ

人吉市内の小中学校は7月21日から夏休みに入りました。これまで毎週土曜日に人吉ハリストス正教会の旧司祭館を被災児童のために開放してきましたが、夏休みということで平日の月曜日から木曜日まで、新学期が始まるまで開放することになりました。 教会外のY…

令和2年7月豪雨災害犠牲者へのパニヒダ

今日は人吉ハリストス正教会で聖体礼儀を執り行いました。 www.youtube.com 聖体礼儀に引き続き、昨年7月4日の豪雨災害から1年にあたって、犠牲になった方々を記憶してパニヒダを献じました。この時は熊本県内を中心に65名が亡くなり、2名が今も行方不明です…

人吉のトルストイ 北御門二郎

本日、7月17日は2004年にトルストイ翻訳家の北御門二郎(きたみかどじろう。以下「二郎」)が亡くなった日です。 北御門家は明治時代から人吉ハリストス正教会の信徒家庭です。二郎の義兄(姉の夫)の藤平神父は戦後30年以上、人吉教会の管轄司祭でした。 ま…

熊本豪雨災害から1年

昨年7月4日に発生した熊本豪雨(令和2年7月豪雨)災害から今日で1年となりました。 毎月第一日曜日は福岡巡回日ですが、豪雨が発生した日はその前日の土曜日でしたので、福岡の執事長に連絡して巡回を休み、信徒の安否確認でご自宅を見て回りました。連絡と…