九州の正教会

日本ハリストス正教会のグレゴリー神父です。熊本県人吉市から情報発信しています。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

明日から重機運転の講習を受けます

昨年7月の豪雨災害の時、熊本県内の浄土真宗の僧侶20人が人吉に来て、重機によるがれき撤去の被災地支援活動を行いました。 僧侶ががれき撤去「被災者に寄り添いお手伝いを」 豪雨被害の熊本・人吉 | 毎日新聞 https://t.co/BwZa06296a— 九州の正教会 日本ハ…

志村けんさんの一周忌 永眠者との「お別れ」の意味を考える

九州南部ではすっかり桜も終わり、ツツジの花が開きました。 先週末、鹿児島教会に行く前に立ち寄った伊佐市・曽木のダム湖畔では、シャクナゲが見事に咲いていて驚きました。 曽木で見かけたシャクナゲの花 鹿児島教会に到着してみると、境内のツツジが満開…

教会周りの歴史遺産を歩く 人吉・大信寺

今日は人吉ハリストス正教会で、昨年1月に永眠された信徒の1年祭パニヒダ(永眠者を記憶する祈祷)を執り行いました。 葬儀はまだコロナ禍が顕在化していなかったので、普通に執り行いましたが、その後緊急事態宣言が出たため、パニヒダも納骨もできずにいて…

鹿児島巡回~昨日は曽木の滝へ

今日は鹿児島ハリストス正教会で聖体礼儀を行いました。 2021.03.28 大斎第二主日 聖体礼儀 来月の鹿児島巡回は、復活祭の1週間前となる聖枝祭(枝の主日)ですが、私の着任直後から毎月通ってきていた米国出身のオズさん(仮名。未洗礼者)の洗礼式を行うこ…

鹿児島巡回に出発

今日はアソビバ(人吉ハリストス正教会の児童開放日)なので、朝9時に鍵を開けに教会へ。 子どもさんたちが先に着いていて、扉が開くのを待っていました。 幹事さんが着いてから、バトンタッチして鹿児島巡回に出発。 明日朝は大雨の予報なので、祈祷のため…

今年初の夏日!午前はお祈り、午後は被災地支援イベントへ

今朝の気温は6℃でしたが、日中の最高気温は何と26.5℃! 先週は24℃超えの日が何日かありましたが、ついに今年初の夏日です。まだ3月なのに信じられません。 午前中は人吉ハリストス正教会で先備聖体礼儀を執り行いました。 先備聖体礼儀とは大斎期間中の水曜…

熊本県を代表する桜の木「一心行の大桜」

全国各地で桜の便りが聞こえていますが、熊本県内は概ね散り始めています。人吉ハリストス正教会の聖堂前の桜は1週間前に満開でしたが、今日はだいぶ散って葉桜になってきました。 3月18日(上)と今日(下)の比較 今日は人吉教会でベビー&ママサロン。久…

熊本震災復興のシンボル・新阿蘇大橋 

今日は天気も良く、時間もあったので、妻と阿蘇まで車で行ってみました。 目当ての一つは、3月7日に開通した新阿蘇大橋を見ることです。 開通した新阿蘇大橋 かつての阿蘇大橋は、熊本市と大分市を結ぶ国道57号線から阿蘇に向かう国道325号線への分岐点にあ…

桜!桜!桜! 球磨郡の桜を巡る!

週末は大雨が降り、気温も急降下。今朝は0.6℃でした! しかし、日中は晴れて暖かくなってきたので、午後から妻と桜を見に出かけることにしました。 まず向かったのは水上村の市房ダム湖です。 湖畔に沿って1万本の桜が植えてある、熊本県内でも屈指の桜の名…

今日は終日デスクワーク

土日は大雨で、せっかく咲いた桜がかなり散ってしまいました。 今日は打って変わって晴天。しかし、昨日から急に冷え込んできて、今日の最高気温は12℃しかありませんでした。 もっとも、これまでの暖かさが異常だったのであって、本来ならこれが普通なのです…

正教勝利の主日~イコンと偶像とは意味が違う

今日は人吉ハリストス正教会で大斎第一主日の聖体礼儀。 聖体礼儀後に信徒総会を開催。昨日、資料を準備しておいたので滞りなく終わりました。 ただ、決算月が12月である関係上、総会を3月末に行ってきたのですが、教会の役員は公的な仕事に就かれている方た…

信徒総会の準備

天気予報どおり雨。しっかりとした降りです。 今日は人吉ハリストス正教会のアソビバ(児童開放日)。 妻は朝から手伝いに行き、私は司祭館に残って明日の信徒総会の資料を作成していました。 信徒総会の資料 人吉ハリストス正教会は昭和27年に宗教法人とな…

日本一大きい桜の木を探訪!

今日の午前中は大斎初週祈祷。5日連続の祈祷を終えました。 午後はフリーなので、鹿児島県伊佐市にあるという日本最大の桜の木を見に行くことにしました。伊佐は人吉に隣接する市です。 ネットで情報を調べると、昭和52年8月に発見された推定樹齢600年の野生…

連日の24℃超え!一日で桜が満開に!

昨日の最高気温は24.5℃でしたが、今日も24.6℃。 まだ3月のお彼岸の時期だというのに、日中の日差しは初夏のようで、直射日光を浴びると肌がヒリヒリします。 人吉教会の桜もたった一晩で満開に! 満開になった人吉教会の桜 今日も朝夕、教会でお祈りです。 …

あっという間に春本番~大斎は復活への希望に満ちた期間

今週から大斎が始まり、人吉ハリストス正教会で毎朝夕の「大斎初週祈祷」を続けています。 大斎初週祈祷(晩課) それにしても、2月後半から暖かい日が続いています。調べてみたら3月になってから今日までの17日間で、20℃以上の日が8日、18℃以上まで広げると…

大斎初週~毎日、朝夕のお祈り週間です

今日から(正確には昨日の日没から)大斎が始まりました。 これから復活祭まで、祈りと節制の7週間となります。 大斎の最初の1週間(The First Week of Great Lent)は毎日、朝夕の特別な祈りが行われます。これを大斎初週祈祷といいます。 朝は10時から開始…

赦罪の主日~「他人を赦す」とは相手のためではなく、むしろ自分のため

今日は熊本ハリストス正教会で、赦罪の主日(Sunday of Forgiveness)の聖体礼儀を行いました。 コロナ禍とはいえ、14人も参祷者がありました。私が一昨年に九州に着任してから、熊本教会では最多です。 着任当初は参祷者ゼロの時もありましたが、今は夢のよ…

大斎の準備~熊本巡回へ

正教会では明日の夕刻から大斎が始まります。 大斎の期間は聖道内の装飾を金色から暗色にチェンジしています。 それで今日は妻と二人で、装飾の交換作業をしました。 さらに教会の会計執事と決算の打ち合わせ。 それらを終えて、11時に熊本巡回に出発。 熊本…

東日本大震災から10年・自然災害の被災地住民として

東日本大震災から10年となりました。 今日は14時46分から、人吉ハリストス正教会で震災犠牲者の方たちのためにリティヤ(永眠者を記憶する祈祷)を献じました。 東日本大震災の永眠者へのリティヤ 2011年3月11日は、その年の大斎の最初の金曜日でした。 当時…

ミニチュア写真家・田中達也さんの世界

熊本市現代美術館で、田中達也さんの作品展が開かれています。今度の日曜日、3月14日が最終日です。 田中達也 見立ての世界 MINIATURE LIFE展2(熊本市現代美術館) 田中さんは身の回りの小物や食品サンプルでミニチュアを作り、それを写真に撮って毎日ご自…

日本初の国際都市・博多の歴史探訪

日本古代中世史において、博多はわが国の海外への玄関口でした。 1400年前、7世紀の飛鳥時代には遣隋使・遣唐使の船が博多から大陸に向けて出帆しています。 以後、中国大陸や朝鮮半島からさまざまな文化や物品が、博多を経由してわが国にもたらされました。…

最後の審判~天国がご褒美で地獄が罰なのではない

昨日は福岡伝道所で断肉の主日(Meat Fare Sunday)の聖体礼儀を行いました。 2021.03.07 断肉の主日 聖体礼儀 今年の大斎は3月14日(日)の夕刻から始まり、ほぼ全ての動物性食品を食べないことになりますが、鳥獣の肉は1週間前倒しで禁食となるので7日まで…

福岡に出張~肉の食べ納め

今日の午前中はZoomで教区の司祭会議。 コロナ禍以前は、会議に出席するために鹿児島空港まで行き、飛行機を使って京都か大阪まで出なければなりませんでしたが、オンライン会議というシステムが定着したので、遠隔地にいる私にとっては楽になりました。 明…

日本一の大木のある武家屋敷町~姶良市蒲生

鹿児島に出張した時、帰りは鹿児島市内で高速に乗らずに、姶良(あいら)インターまで海辺の一般道を走っています。その方が鹿児島湾と桜島の景色を楽しめるからです。 この姶良に日本一の大木があると知り、先週末の鹿児島出張からの帰りに寄ってみました。…

豪雨災害から8か月~仮設商店街「モゾカタウン」へ

今日は人吉ハリストス正教会での子育てサロンの日。 我々運営スタッフ以外、来訪者はありませんでしたので、私たち夫婦は2時間かけて聖堂の床磨きをしました。 ニコライ堂のような大教会なら、掃除も信徒の奉仕で行われていますが、地方の小さな教会では手伝…

鹿児島で一番の梅の名所と歴史散歩

先週末は鹿児島に巡回しました。 土曜日は鹿児島市に入る前に薩摩川内市へ。市内の藤川にある鹿児島の梅の名所No.1、藤川天神に立ち寄りました。 藤川天神には菅原道真が植えた一本の「臥龍梅」が150本に増えたと言われており、国の天然記念物に指定されてい…

突然廃業した豆腐店~後継者問題はどこにでもある

司祭館として借りて住んでいる家の前に豆腐店があります。 腰の曲がった老夫婦と中年の娘さんでやっている店で、昔ながらの手作りの豆腐やお揚げの味が素晴らしく、引っ越してきてからずっと贔屓にしていました。高級料亭の豆腐と比べても遜色ないものだった…

帰ってきた放蕩息子~神への「償い」なんか不要

昨日は鹿児島ハリストス正教会で、蕩子の主日(Sunday of the Prodigal Son)聖体礼儀を執り行いました。 蕩子とは一般には「放蕩息子」と訳されます。この日はルカによる福音書15章の「放蕩息子のたとえ」が読まれることから、正教会では蕩子の主日と呼んで…